■左右同時抜歯の理由が理解出来ない■
1:通院回数を減らし、外来患者数をこなすため?術後は紹介元へ転医するから、後は任せた。
2:手術点数より検査、入院、全麻や食事で点数が稼げる?2泊3日で数万円にのぼ る。
3:白内障や膝関節症の手術でも、QOL低下を防ぐため必ず一方(優先順位)を先にし、創傷治癒と機能回復を診て他側を後日に手術するのが通常である。
4:病院HPに掲げる“理念(患者様の立場に立って、安全で質の高い医療を提供する信頼される病院)”はどうしたのか?
■その他■
・患者様自身が、D.S.を疑えば、120%的中している。今まで20年以上D.S.を診察してきたが、患者様“D.S.かも(診断)?”はすべて的中している。もし、D.S.を疑い、このサイトを閲覧した方はD.S.にまちがいない。
・勤務先基幹総合病院口外で抜歯し、D.S.発症して、勤務先病院を頼らず当Clinicを受診する他科の医師。
・10Y前に大学口外(教授)抜歯後、D.S.になり、治癒に6ヶ月要した。10年後に同病院で研修医終了直後の医員が担当し、またD.S.発症。今回は前回の経験から、1週間以内に来院され、約1週間で無事完治。地方では受診する医療機関が少ないので、どうしても大学病院を第一選択するようだ。大切なのはどの歯科医に抜歯してもらうかである。
・同一患者が2回D.S.発症(抜歯医院は別)して、来院する症例合もある。1回目には”次回はこちらのCLINICで抜歯を御願い致しますと”言っていたのに
(喉元過ぎれば熱さ 忘れるの だろうかか?)。
・当Clinic初診時には、前医への不平、不満、 苦情、クレームなど爆発する。激痛から解放されるにつれ表情が変わってくる。再来院時に服装にも変化が見られる。
・矯正の便宜抜歯(左右Dry socket併発)の中学生。夜中に“頭が割れる”と言い出して狂う。家族とくに母親の心労をお察しする。
・早朝6時頃に泣きながら受診依頼の電話を掛けてくる男性。徹夜でネット検索をし、夜が明けるのを待ちかねての電話。夜中に救急車を呼んだが、Dry
Socketの除痛は受 け入れる医療機関が無く、その場で降ろされたらしい。
・ベトナムから飛行機で飛んでくる女性。
・群馬県から自走で車中泊しながら16時間かけて受診する男性。
・受診時には、大抵胃腸障害を訴える。長期NSAID内服の結果、胃潰瘍発症し潰瘍治療開始(消化器)する場合もある。鎮痛剤を60錠服用して耐えていると問い合わせが入った事がある。
・CRP検査は急性炎症の把握に有用だが、検査をせずにだらだら投薬(抗生物質)をされる症例が多い。基幹病院でも少ないようである。事実、Dry Socket時に、高値を示さない事も多いが、投薬の判定基準になるので、行うべきである。検査無しで、Polypharmacy多剤併用の長期化している現実 。
・患者の家族や患者が子育て中の若い主婦(夜中の授乳と自身の激痛による不眠)場合は、家庭のリズムが狂ってしまう。
・ コロナ禍、沖縄からPCR検査後、空港搭乗直前の抗原検査を受け、当方は検査結果をMailで判断し 来院、する女性。
・筆者自身もD.S.経験者(学生時代に歯学部口外で抜歯)であるが、D.S.と判明したの は数年後(当時はまだ一般にも認識が少なく、筆者もその知識が無かった)。誰よりも 気持ちはよく理解出来る。
【まとめ】
疼痛が長期化するとPTSD心的外傷後ストレス障害発症が発症することもあるので、出来る限り早期に対応すべきである。当Clinicでは火災にたとえて、初期消火を勧める。発症後早期に加療を受ければ、長期化と難治化とPTSDの予防に繋がる。Dry Socket発症後、1週間以内に受診される方から、Doctor
Shoppingを重ね6ヶ月間転医の繰り返しをしている方まで、色々来院される。予後の良いのは発症直後の方である。
D.S.には、ドラマがある。
■CLINIC抜歯歯科医側■
・何回受診されても、方法が無い。患者の顔を見るとストレス。DH(衛生士)に気休めの 洗浄をさせて、鎮痛剤の追加。早く治るか、治らなかっても来なくなって欲しい思ってい る(本音)。何度も受診すると、“いやな顔”をされると来院患者は気付いている 。他医を紹介したくても、喜んで受け入れてくれるCLINIC(病院)が無い。
■Second Opinion:CLINIC歯科医側■
・基幹病院抜歯で、発症した症例を診察する場合は、“あの○○病院口外で処置したので有れば、私どもでは何もすることが有りません。先方にお任せします”と言われ、口腔外外が特に専門で無ければこの傾向が強い。
・他のCLINICを受診すると、すんなり”Dry Socket”と診断される。他医の処置だから批判(診断)しやすい。ここから患者様のInternet Surfingと
Doctor Shoppingが加速する。
・最後は内科、耳鼻科や麻酔科(Pain Clinic)を受診する方もいる。デュロキセチン、オピオイド、ミロガバリン、プレガバリンなどの中枢系鎮痛剤投与された症例も経験して いる。いずれも効果は無い。他科を受診しても医師が悪いのではなく、専門外で無理である。
・三叉神経痛の疑いでテグレトールが投与されることもある。
■CLINIC紹介で地域基幹病院で抜歯する場合■
知歯と矯正便宜抜歯の症例では左右同時に抜歯する場合が多い。最悪な事態は、左右同時にD.S.を発症させた場合(担当医による)である。よく当Clinicに来院される。QOL(Quolity
of Life)が極端に低下する。
・食事が取れない、左右側頭部、顎下部の激痛、”頭が割れそうに痛”むと訴える。
・開口障害のため、体重減少(過去5.0Kg減少者もいた)。
・不眠、睡眠不足、職場欠勤、1ヶ月以上の休職症例や休学(学生)のため“診断書”を発行 行する事もある。
・開口障害でブラッシング不良が口腔環境悪化をもたらす。
・知歯3本を入院、全麻下で抜歯。すべてにD.S.を発症した患者様を経験している。一 ヶ月半休職され、軽いうつ状態になっていた。摂食障害でプロテインを大量に摂取後 肝機能障害(AST:31,ALT:65)を発症し脂肪肝に至っていた。
Dry Socket(広義)にはDry Socket(骨露出)とWet Socket(骨被覆)があり、一般に記載されているDry Socketの定義は、Dry
Socket(骨露出・狭義・真性)に相当するが、臨床的にはWet Socketも含まれる。真性Dry Socket(教科書の定義)は歯槽骨が完全に露出しているもので、血餅や肉芽が殆ど認められない(筆者経験では10%程度)。問い合わせの大多数はWet
Socketで、肉芽、術野周辺の幼若歯肉の白色?を見て、骨が露出と思われている場合が多い。臨床症状はDry Socket(骨露出・狭義・真性)と差異はない。
■地域基幹病院(歯科・口腔外科)、歯科大学や歯学部を有する病院を受診■
・専門医が存在するわけでは無い。Dry Socketを主訴に受診すると、研修医などが担当 する場合が多く、教授診察を受けても同じ事。研修医や医員などは、先輩に尋ねるかまたは、教室、科や講座伝統(?)の方法で加療するだけ。
・主訴を伝えて口外外来に受診希望を伝えると、衛生士や助手が“当科に来ても、特に変 わった治療法は無く、1~2ヶ月我慢する以外に方法は無い”と断られる場合が多い。
事実、受診しても再掻爬もしくは ”経過を見て下さい”と言われる。再掻爬する歯科医も自身が患者の立場であれば望まない処である。激痛が伴い、効果あまり期待できないからである。また、担当もし
たくないのが本音である。
■CLINIC(抜歯医院)を再受診:患者側■
・患者が術後、激痛の余り何度も受診し、“Dry Socketかも?Dry Socketですか?違いますか?”と尋ねると、担当医は“違う”。認めたくないのは信用を無くすためである。ここで良い切り札がある。”貴方は、うがいのしすぎです”と。毎回同じ処置を繰り返し、洗浄と抗生物質と鎮痛剤の投薬のみ。”もう少し我慢して下さい。少しずつ治っています”。余り何度も受診して欲しくない。治療法が変わらない、知らない。”治っています” と言って、口腔内を診察しない歯科医もいる。患者の顔を見るのが嫌になようだ。”また、来ている”と顔に表れている。
・毎回多量の抗生物質投与(抗菌スペクトルを考えているとは思われない)、手持ちや知 識内のものを手当たり次第に投与。 鎮痛剤投与も同である様。
Dry Socket専門医から一言
抗生剤を長期投与しても、局所に感染した異物が有れば、届き難い。来院時には種々の阻害物質が填塞されている。
-千葉県-
傷口から軟性白色の物質を発見。内視鏡で破損しないように摘出すると、プリンorゼリー様物質。正常治癒機転が阻害される。-東京-
2023年時点でも、GAUZEを使用している。創傷治癒機転を理解していればこんな事はしない。-神戸-
GAUZEに抗生剤を付け、縫合する歯科医もいる。創傷を荒廃させて、回復不可能な状態を作り、医原性のD.S.を作る事になる。
抜歯窩にセメント様物質(SURGICAL PACK?,COE PACK?)が圧入されていた。-岐阜県-